こまつなぎ (駒繋)
学名 |
Indigofera bungeana (P.pseudotinctoria) |
日本名 |
コマツナギ |
科名(日本名) |
マメ科 |
日本語別名 |
コマトドメ、ウマツナギ |
漢名 |
河北木藍(カホクボクラン, héběi mùlán) |
科名(漢名) |
豆(トウ,dòu)科 |
漢語別名 |
馬棘(バキョク,măjí)、一味藥、野綠豆、狼牙草(ロウガソウ,lángyácăo)、野藍枝子、陝甘木藍、長穗木藍、鐵掃帚、野槐樹 |
英名 |
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2023/07/20 長野県蓼科山 |
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2006/09/07 埼玉県 長瀞岩畳 |
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2009/11/06 京都府立植物園 |
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辨 |
コマツナギ属 Indigofera(木藍 mùlán 屬)には、主に熱帯・亜熱帯に約700種がある。
I. amblyantha(多花木藍・多花槐藍・土豆根)
『全國中草藥匯編 上』p.107,『中国本草図録』Ⅴ/2160
I. arrecta
インドコマツナギ(ギンアイ) I. articulata 染料用に栽培
I. atropurpurea(深紫木藍)
コマツナギ I. bungeana(I.pseudotinctoria;河北木藍・長穗木藍・馬棘・
鐵掃帚・野藍枝子・野槐樹)『中国本草図録』Ⅲ/1212・Ⅵ/2582
I. carlesii(蘇木藍・蘇槐藍) 『全國中草藥匯編 上』pp.107,439-440
I. caudata(尾葉木藍)
I. esquirolii(黔滇木藍)
I. fortunei(華東木藍・和瓊木藍)『中国本草図録』Ⅲ/1211
『全國中草藥匯編』上/107,下/266-267
I. hancockii(蒼山木藍・草山木藍)
アフリカコマツナギ I. hendecaphylla(十一葉木藍・鐵箭岩陀)『中国本草図録』Ⅴ/2161
東南アジア・アフリカ・マダガスカル産、日本では琉球に帰化
タヌキコマツナギ I. hirsuta(硬毛木藍・剛毛木藍・毛馬棘)
旧世界の熱帯・亜熱帯産、日本では琉球に帰化
ニワフジ I. incarnata(I.decora, I.ichangensis;庭藤・銅鑼傘・宜昌木藍)
チョウセンニワフジ I. kirilowii(花木藍・朝鮮庭藤)
絶滅危惧IA類(CR,環境省RedList2020)
『全國中草藥匯編』上/107,下/288 『中国本草図録』Ⅰ/0131
ヒメコマツナギ I. linifolia(單葉木藍・線葉馬棘)
I. litoralis(濱木藍)
I. mengtzeana(蒙自木藍)
I. parkesii(浙江木藍・廣東木藍)
I. pendula(垂序木藍)『雲南の植物Ⅰ』150・『雲南の植物』130
I. scabrida(腺毛木藍・腺毛槐藍)
I. stachyodes(茸毛木藍)
ナンバンコマツナギ I. suffruticosa(野靑樹・靑黛・西印度木藍・大靑)
I. szechuanensis(I.potaninii;四川木藍・甘肅木藍・陝甘木藍)
『全國中草藥匯編 上』p.107
タイワンコマツナギ(キアイ・マメアイ・インドアイ・ナンバンアイ) I. tinctoria
(木藍・小靑・野槐樹・槐藍・野靑靛・大靑葉)
ミツバノコマツナギ I. trifoliata(I.liukiuensis;三葉木藍)『中国本草図録』Ⅹ/4663
リュウキュウコマツナギ(コウトウコマツナギ) I. zollingeriana(I.teysmanii;
尖葉木藍・蘭嶼木藍・密花木藍)
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マメ科 Leguminosae(Fabaceae;豆 dòu 科・荳科)については、マメ科を見よ。 |
訓 |
「和名ハ駒繋ぎニシテ其莖強靭以テ馬を之レニ繋ギ得ベキ意ナリ」(『牧野日本植物図鑑』)。 |
『本草和名』牙子に、「和名宇末都奈岐」と。
『倭名類聚抄狼牙に、「和名古末豆奈木」と。
小野蘭山『本草綱目啓蒙』狼牙に、「和名鈔ニコマツナギト訓ズ」と。 |
属名 indigofera は「indigo(藍色)を持つ、生じる」。タイワンコマツナギを見よ。 |
説 |
コマツナギ属のいくつかの種(タイワンコマツナギなど)は、濃紺の染料インジゴ indigo(靛藍,テンラン,dianlan)を採る。しかしコマツナギはインジゴを含まない。 |
本州・四国・九州・済州島・遼寧・内蒙古・河北・山西・陝西・華東・兩湖・兩廣・四川・貴州・雲南に分布。 |
誌 |
中国では、根或は全株を馬棘(バキョク,măjí)と呼び薬用にする。『全國中草藥匯編 上』p.84 |
2005/09/19 東京都西多摩郡桧原村 (茎は一部褐色を帯び、花の色は赤味が濃い) |
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